北海道TT様ご提供による1090MHz用フロントエンドの効果
- 2016/01/01
- 14:10
ADS-B受信(ADS-B OUT Receiving)限らず無線受信に於いては、受信アンテナはその主要性能の大きな依存性になります。
AOR製業務用ディスコーン
アンテナ固体の性能と、設置する場所で結果に大きく影響します。
私的盲信ですが、パッシブ・エレメントはデカければ良いと考えています。
(スピーカーやアンテナは大きければ大きい程良い!)
実際の受信環境では、近傍のイメージ妨害も大きな問題です。
目標周波数の必要なバンド幅以外を、スパッと切り落とせるような受信性能が理想的な訳です。
高級アナログ受信機では、復調モードによりIF(中間周波)段でのフィルターを切り替え、最適なバンド幅を選択出来るよう設計されています。
受信機イメージ(iCOM)
今回の1090MHzADS-B専用受信システムでは、TT様設計による二種類のフロントエンドの効果を検証させて頂きました。

結果比較:
フロントエンドなし
結果1

SAW Filter版
結果2


Micro Strip Line版
結果3

実験環境:
被測定アンテナ(各条件共通)は自作7段コーリニア
820T2-RTLドングル(共通;メインPCより給電)
RTL1090 SCOPE + adsbScopeにてロギング(共通;Tunerゲインを29.7dBで共通設定)
アンテナ設置場所は東北方向に開けた室内(受信状態はかなり悪く、連続稼動と再現性を最優先とした)
概ね24時間連続受信
被測定フロントエンド(SAW Filter版、Micro Strip Line Filter版)
被測定アンプには専用4.5Vアダプタにて給電
結果:
今回実験環境下ではSAW版とMS版での差異は認められなかった。
フロントエンド無しとの比較では、両フロントエンドの効果は劇的で、装備の意義は大きい。 (結果図から+10dB以上の総合ゲインが得られるの確実)
今回の室内実験ではマスキング効果の差異も見出せなかった。
本実験は検出対象体(ADS-B OUT)の総合性能にも大きく結果が左右される。(一般市販品の出力値だけでも130W、250W等まちまち)
アンテナ系を含めた総合出力や出力パターンも機体により大きく異なる。
自然環境下の電波伝搬も定常的ではなく、偶然性は排除できない。
従って今回の実験結果も再現性があるとは考えられない。
次のステップとして、屋外常用場所に設置し、フロントエンドの有無による差異、又SAW版とMS版の差異を実験する。
(因みに直線距離約40mに携帯中継局アンテナがあり近傍妨害を受けるの可能性アリ)
別途、”SMDチップ部品ハンダ付け挑戦記”と”独善1090MHz7段コーリニア作成記”をアップします。
AOR製業務用ディスコーン

アンテナ固体の性能と、設置する場所で結果に大きく影響します。
私的盲信ですが、パッシブ・エレメントはデカければ良いと考えています。
(スピーカーやアンテナは大きければ大きい程良い!)
実際の受信環境では、近傍のイメージ妨害も大きな問題です。
目標周波数の必要なバンド幅以外を、スパッと切り落とせるような受信性能が理想的な訳です。
高級アナログ受信機では、復調モードによりIF(中間周波)段でのフィルターを切り替え、最適なバンド幅を選択出来るよう設計されています。
受信機イメージ(iCOM)

今回の1090MHzADS-B専用受信システムでは、TT様設計による二種類のフロントエンドの効果を検証させて頂きました。

結果比較:
フロントエンドなし
結果1

SAW Filter版
結果2


Micro Strip Line版
結果3

実験環境:
被測定アンテナ(各条件共通)は自作7段コーリニア
820T2-RTLドングル(共通;メインPCより給電)
RTL1090 SCOPE + adsbScopeにてロギング(共通;Tunerゲインを29.7dBで共通設定)
アンテナ設置場所は東北方向に開けた室内(受信状態はかなり悪く、連続稼動と再現性を最優先とした)
概ね24時間連続受信
被測定フロントエンド(SAW Filter版、Micro Strip Line Filter版)
被測定アンプには専用4.5Vアダプタにて給電
結果:
今回実験環境下ではSAW版とMS版での差異は認められなかった。
フロントエンド無しとの比較では、両フロントエンドの効果は劇的で、装備の意義は大きい。 (結果図から+10dB以上の総合ゲインが得られるの確実)
今回の室内実験ではマスキング効果の差異も見出せなかった。
本実験は検出対象体(ADS-B OUT)の総合性能にも大きく結果が左右される。(一般市販品の出力値だけでも130W、250W等まちまち)
アンテナ系を含めた総合出力や出力パターンも機体により大きく異なる。
自然環境下の電波伝搬も定常的ではなく、偶然性は排除できない。
従って今回の実験結果も再現性があるとは考えられない。
次のステップとして、屋外常用場所に設置し、フロントエンドの有無による差異、又SAW版とMS版の差異を実験する。
(因みに直線距離約40mに携帯中継局アンテナがあり近傍妨害を受けるの可能性アリ)
別途、”SMDチップ部品ハンダ付け挑戦記”と”独善1090MHz7段コーリニア作成記”をアップします。
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